
【夢コラム】先日、NHKの番組「ダーウィンが来た!」で、このチュウヒが放映されていました。
沢鵟と書いてチュウヒだと思っていましたが、番組では「宙飛(チュウヒ)」を使っていました。
舞台は、秋田県の男鹿半島の付け根部分にある八郎潟を干拓した干拓地です。
食料増産と八郎潟沿岸の水害防止のために、1957年に干拓事業を着工し、1977年に竣工。
事業の総費用は約852億円。干拓面積は約17,000ha。
干拓して出来上がった土地に、全国からの入植者が入植し、大潟村となる。
番組は、その大潟村で繁殖するチュウヒを主人公に始まります。
【周囲50キロメートル以上もある広大な大潟村のほとんどが農地やヨシ原などの草原地帯です。
ここをチュウヒは巧みに利用します。
チュウヒは草原スレスレを時速5キロメートルほどの超低空飛行で漂うように飛んでいます。
これは、卓越した飛行技術を持つからこそできるチュウヒならではの飛行術なのです。
草深い草原スレスレを飛ぶ事で、草陰から不意打ちして、ネズミや小鳥などの獲物を狩るのです。
そんな草原での暮らしに適応したチュウヒがここで急増したのはどうしてでしょうか?
昭和39年に村が開かれてから、村の人々は環境に配慮した農業を営んできました。
農薬は全国平均の5分の1ほどしか使われておらず、農地には昆虫や生きものが多いんです。
そうした小さな生きものがチュウヒの獲物となる小動物を呼びます。
こうした豊かな生態系が全国でも群を抜いて多くのチュウヒの生活を支えていたのでした。】
みたいな内容の番組構成になっています。
皮肉にも、広大な土地は、絶滅危惧種チュウヒの絶好の繁殖地となっている現状を複雑な気持ちで視聴しました。
(放映内容から抜粋。再放送は、NHKBS 1月31日(日)の深夜、午前3時40分~)
この頃、広大な干潟や汽水湖は、国策事業として次々と埋め立てられて行きます。
八郎潟干拓地、河北潟干拓地、巨椋干拓地などが有名ですが、近年では、諫早湾干拓などが問題となっています。
写真は、私が暫くの間、間接的に干拓事業に関わって来た河北潟干拓地で繁殖しているチュウヒです。
【ちゅうひ 石川県河北潟干拓地内】
テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真
- 2010/01/29(金) 01:19:53|
- 野鳥
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良いですねぇ^^
農業の形態が変われば、生態系も大きく変わるんですね。
番組を観て思いました。
農薬を通常の1/5程度に抑えているとの事、農協に野鳥観察趣味の方でもいるんでしょうかね^^;
チュウヒファンとしては拍手喝采でした。
これからも、良い写真と面白ストーリー楽しみにしています。
- 2010/02/11(木) 13:00:38 |
- URL |
- 夢太郎 #yCpkrOOg
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そんな訳ではないのですが、たまたまです^^;
ちょっとビックリさせたみたいで、ガン付けられました。番組は、チュウヒの知らない一面を勉強出来ました。
チュウヒ→↑は、気づきませんでした。
- 2010/01/31(日) 22:22:06 |
- URL |
- 夢太郎 #yCpkrOOg
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こんなのを隠していたのですか(笑)
チュウヒを下から撮った事などありません。
しかも、こっちを見てる。
「ダーウィンが来た!」は見ましたよ。
チュウヒ(→↑)とイントネーションが尻上がりだったので驚いていました。
これが本当なのかな~?と。
- 2010/01/31(日) 01:36:49 |
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- vivi_kota #g1ZuIEBw
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